新任課長として現場に戻ったとき、私は知識も経験も周囲の5分の1や10分の1しかありませんでした。
「できて当然」と思われる責任者の立場で、不安とプレッシャーを抱えながらも気づいたのは――
リーダーに本当に必要なのは「一番できる力」ではなく、感情を安定させる力でした。
この記事では、私の実体験をもとに、次のことをお伝えします。
- リーダーが「一番できる人」でなくても信頼を得られる理由
- 感情を安定させることがチームにもたらす効果
- 私が実践している感情コントロールの具体的な方法
苦しいときほど上機嫌を保ち、冷静に方向を示す姿勢は、メンバーに安心感を与えます。
リーダーの「感情の安定」がなぜ見えない資産になるのか、一緒に見ていきましょう。
リーダーは「エースで4番」でなくていい

多くの人は「リーダー=一番優秀な人」と考えがちです。
ですが、現場で感じたのはその逆でした。
リーダー像の比較
項目 | 「一番できる人」のリーダー像 | 感情を安定させるリーダー像 |
---|---|---|
評価軸 | 自分がどれだけできるか | 周囲の力をどれだけ引き出せるか |
チームへの影響 | 周囲が萎縮する | 安心感で力を発揮できる |
長期的効果 | 個人頼りで不安定 | 組織全体の底上げにつながる |
👉 リーダーの価値は「自分がどれだけできるか」ではなく、周囲の力を引き出せるかで決まります。
感情の安定は「見えない資産」

仕事をしていると、不測の事態や厳しい状況に直面します。
そんなとき、リーダーが感情のままに振る舞えば、チーム全体が不安定になります。
逆に、感情を安定させることで次のような効果が生まれます。
感情コントロールがもたらす効果

感情コントロールの姿勢 | チームにもたらす効果 |
---|---|
苦しい時ほど笑顔を保つ | メンバーが安心して行動できる |
冷静に方向を示す | 信頼が積み重なる |
感情的な反応を避ける | 発言しやすい雰囲気が生まれる |
データや事実で判断 | ブレない方針で集中力が高まる |
👉 感情の安定は目に見えませんが、確実にチームを前に進める“見えない資産”です。

私が実践している感情コントロール

経験不足の中で責任者を任されたからこそ、私は「感情の安定」を意識的に実践してきました。
実践ポイントまとめ
実践ポイント | 意識すること | 効果 |
---|---|---|
苦しい時ほど笑顔 | 不安を見せず明るく接する | チームに安心感 |
感情的に話さない | 一呼吸置いて伝える | 誤解や衝突を防ぐ |
数値・事実で判断 | 感情でなくデータを根拠に | 方針の一貫性 |
小さな積み重ねですが、チームの雰囲気が大きく変わりました。

感情をコントロールできるリーダーは強い

リーダーの心境は必ずチームに伝わります。
だからこそ、苦しいときほど冷静で、前向きでいられる人が強いのです。
- 上機嫌を保つ → 周囲に安心感を与える
- 冷静に方向を示す → 信頼が積み重なる
- 笑顔を見せる → メンバーが前を向ける
リーダーの最大の資質は「感情を安定させること」かもしれません。

「リーダーは『エースで4番』でなくていい」

リーダーは「一番できる人」である必要はありません。
本当に必要なのは、感情を安定させ、仲間に安心感を与えることです。
苦しいときほど笑顔を見せ、感情に流されず冷静に判断する姿勢は、チームを前に進める原動力になります。
「優秀さ」よりも「安定感」。
それこそが、信頼を築き、成果を生み出すリーダーシップだと私は思います。


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