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【脱・爪楊枝】ジャパンユニックス製はんだディスペンサが超便利

職業としての電子機器製造に限らず、趣味の電子工作や修理(リワーク)においても、今や表面実装部品(SMD)の扱いは避けて通れません。

そこで必須となるのが「クリームはんだ(ソルダーペースト)」ですが、皆さんはどのように塗布していますか? 「ちょっとした修正だから」と、爪楊枝や綿棒で苦戦している方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな**「手塗り作業」のストレスから解放され、誰でもプロ並みの塗布が可能になるジャパンユニックス製「はんだペーストディスペンサ」**をご紹介します。

また、記事の後半では**「高精度なツールは欲しいけど予算が…」という方向けの代用アイテムや、合わせて持っておきたい必須ツール**も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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そもそも「メタルマスク」を作るのは大変

通常、基板にクリームはんだを塗るには「メタルマスク(ステンシル)」が必要です。しかし、以下のようなケースではマスクを用意するのが現実的ではありません。

  • 一点物の試作基板を作る時
  • 既存の基板を修理・部品交換する時
  • マスクを作る予算や時間がない時

そんな時こそ、今回紹介する「手動ディスペンサ」の出番です。

ジャパンユニックス製はんだペーストディスペンサの実力

ネット通販(正規代理店)で購入可能な、ジャパンユニックス製の手動ディスペンサ。 このツールの最大の特徴は、「注射器感覚で、狙った場所にピンポイント塗布ができる」という点です。

0402/0603チップなどの微細部品に対応

先端のノズルを交換するだけで、爪楊枝では到底不可能な極小パッドへの塗布が可能になります。 0402(0.4mm×0.2mm)や0603サイズといった、米粒より小さな部品の実装もスムーズに行えます。

「勘」に頼らない条件出し

ディスペンサーの条件設定は、流体の特性や粘度変化を理解していないと安定しません。 JTEXの通信講座(現場の改善・生産技術コースなど)で基礎知識を学べば、気温や粘度が変わっても論理的に条件を調整できるようになります。

なぜ「ディスペンサ」が良いのか?比較表

爪楊枝や安価な簡易ツールと何が違うのか、表にまとめました。

比較項目Japan Unix製安価な簡易ディスペンサ爪楊枝・綿棒
精密度◎ (極小対応)◯ (一般的)△ (ムラが出る)
作業効率◎ (疲れにくい)◯ (普通)× (時間がかかる)
微細部品0402/0603 対応1608程度まで不可
価格高い (約9,000円〜)安い (約2,000円)無料
おすすめプロ・本格派入門者・お試し緊急時のみ

誰でも「職人級」の仕上がりに

使い方は非常にシンプル。「押す」というより「適量を置いていく」感覚に近いため、熟練の職人でなくとも均一な量を供給できます。 はんだ量が安定すれば、ブリッジ(ショート)やはんだ不足といったトラブルも激減します。

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【必須】ディスペンサの性能を引き出す「相棒」たち

このディスペンサは非常に優秀ですが、あくまで「高精度の押し出し機」です。 快適に作業を行うためには、中に入れる**「クリームはんだ」や、塗布後に加熱する「加熱ツール」**の選定が重要です。

目的別:クリームはんだの選び方

ディスペンサにはんだは付属していないため、別途用意する必要があります。用途に合わせて選びましょう。

種類一般的なはんだ (SAC305等)低温はんだ (Sn42/Bi58)
融点約 217℃約 138℃
特徴強度が高く、一般的。低い温度で溶ける。
部品への熱ダメージが少ない。
おすすめ新品の基板製作
強度が欲しい箇所
修理・リワーク
プラスチック部品の近く

■ クリームハンダ (SMD用) 個人が入手しやすく、品質も安定している定番品です。冷蔵保管が基本ですが、これがあればすぐに精密実装を始められます。

■ 低温はんだ(Sn42/Bi58など) 熱に弱い部品(プラスチックコネクタやLEDなど)を実装する場合は、融点が低い「低温はんだ」を使うと失敗が少なくなります。

「加熱」で仕上がりが決まる

塗布した後は加熱が必要ですが、コテだけでなく「面」で加熱できるツールがあると便利です。

■ プリヒーター 下から基板全体を温めることで、ヒートガンの風で部品が吹き飛ぶ事故を防げます。微細部品の実装にはヒートガンよりこちらがおすすめです。

■ 温度調整機能付きヒートガン 特定の場所だけ加熱したい場合や、部品の取り外し(リワーク)には必須のツールです。

「予算を抑えたい…」という方への代案

「ジャパンユニックス製が最高なのは分かるけど、趣味で1万円超えは厳しい…」 正直、そう思う方もいると思います。

もし、精度は本家に劣ってもいいから安く試してみたいという場合は、Amazonなどで購入できる安価なシリンジタイプから始めてみるのも一つの手です。

■ 簡易型はんだペーストディスペンサ 押し心地の滑らかさや耐久性はジャパンユニックス製に及びませんが、爪楊枝作業と比較すれば圧倒的に楽になります。入門用としては十分使えます。

その「繊細な作業スキル」を高く売る

0.1mm単位の塗布ができるあなたの器用さは、製造現場では「職人技」として重宝されます。 もし今の会社で「ただの作業員」扱いされているなら、その技術を正当に評価してくれる企業を探してみませんか? 最新の自動塗布機を導入している工場なら、単純作業は機械に任せて、より高度な技術職として活躍できます。

購入先のご紹介(本家ジャパンユニックス製)

やはり「道具にはこだわりたい」「失敗したくない」「仕事で使う」という方は、本家のジャパンユニックス製を選べば間違いありません。

JBC国内正規代理店のオンラインショップ等から購入可能です。用途に合わせて単品とセット品が選べます。

おすすめのラインナップ

  • 単体モデル【DPM-B】
    • 価格:8,976円(送料別)
    • すでにノズル等をお持ちの方や、予備として欲しい方に。
  • 【推奨】精密ノズル3種付きお試しセット【DPM-B-TND-SET】
    • 価格:16,600円(送料別)
    • 微細作業に必須の精密ノズルがセットになっています。初めて導入される方はこちらが断然お得です。

販売ページはこちら

また、より大量に作業を行う場合は、下記のようなセミオート式もあります。

ぜひ、ご自身の環境に合ったツールを選んで、快適な電子工作ライフを送ってください!

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この記事を書いた人

現場・生産技術・法人営業・マネジメントを経験。
机上の空論ではなく「現場で役立つ知見」を発信。
・昇格したばかりの課長としての奮闘記
・現場改善・AI活用の実践例
・人間関係・キャリアの悩みへの具体的な解決策
・介護と仕事の両立経験からのリアルなヒント

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