結論から書くと、簿記3級は難しかったです。 先に取ったFP3級より、はっきり難しく感じました。
ただ、その難しさは「頭のよさ」や「若さ」の問題ではありませんでした。仕訳の考え方に慣れるまでの難しさです。慣れは、くり返した回数で決まります。
製造業で働く現場の課長です。経理の仕事をしたことは一度もありません。48歳で、ネット試験で受けて、1回で合格しました。点数は80点台です。
この記事では、私が実際に難しいと感じた3つの所と、それをどう越えたかを書きます。
私の受験データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験したとき | 48歳(2023年に合格) |
| 経理の経験 | なし(製造業の現場・技術・営業) |
| 勉強のしかた | 独学(講座には通っていません) |
| 勉強期間 | 4か月 |
| 勉強時間 | 合計 約160時間(毎朝1時間 × 4か月で約120時間 + 平日の昼休み30分で約40時間) |
| 受け方 | ネット試験(パソコンで受験) |
| 結果 | 1回目で合格・80点台 |
| 試験中に決めていたこと | 解く順番を先に決める/分からない問題は最後/決算整理・精算表の時間を確保/間に合わなければ見直しはしない |
| 参考 | FP3級は3か月で合格 |
簿記3級の難易度|公式の合格率で見る
まず、公式の数字から見ておきます。
日本商工会議所が公表している簿記3級の合格率は、次のとおりです。
| 試験 | 期間・回 | 合格率 |
|---|---|---|
| ネット試験 | 2025年4月〜2026年3月 | 40.8% |
| ネット試験 | 2026年4月〜6月 | 44.5% |
| 統一試験(紙) | 第173回(2026年6月14日) | 33.8% |
出典:日本商工会議所「受験者データ」
受けた人の半分以上が落ちている試験です。「3級だから簡単」とは言えません。
合格基準は100点満点で70点以上です。
2027年4月から、配点が変わります
日本商工会議所は2026年9月25日に、2027年4月1日以降の3級の配点を変えると発表しました。
- 第1問:45点
- 第2問:25点
- 第3問:30点
- 合計100点、合格基準は70点以上のまま
2027年3月31日までに受ける場合は、これまでの配点です。対象は3級だけで、ほかの級は変わりません。
これから勉強を始める方は、いつ受けるかで配点が変わることだけ覚えておいてください。
簿記3級の何が難しいのか|私がつまずいた3つ
1. 仕訳が難しい|考え方が、なかなか体に入らない
いちばん苦労したのは、仕訳です。
仕訳は、お金や物の動きを、決まった科目と左右(借方・貸方)に分けて書く作業です。言葉の意味は覚えられても、問題文を読んだときに手が動かない。ここで長く止まりました。
FP3級は、覚えれば点になる問題が多い試験でした。簿記は違います。覚えただけでは解けず、考え方が分かって初めて解ける。FP3級より難しいと感じた一番の理由はここです。
私がやったのは、くり返すことだけです。 特別なコツは使っていません。同じ形の問題を何度も解いて、手に覚えさせました。
スマホの仕訳アプリも、くり返しに使いました。
つまずいた仕訳(前払・未払・前受・未収など)と、その仕訳例は、こちらにまとめました。
→ 簿記3級の仕訳の覚え方|前払費用・未払費用・前受収益・未収収益でつまずいた48歳が、くり返しで越えた話
2. 決算整理と精算表が分からない
二つ目は、決算整理と精算表です。
ここは、分かる所から少しずつ進めました。 全部を一度に分かろうとせず、分かる所を一つずつ増やしていく進め方です。
3. 試験時間が足りない
三つ目は、試験時間が足りないことです。
そこで私は、本番の前に4つのことを決めておきました。
- 解く順番を、最初から決めておく
- 分からない問題は飛ばして、最後にやる
- 決算整理・精算表の問題に使う時間は、先に確保しておく
- それでも間に合わないときは、見直しをしない
実際の本番では、最後に見直しの時間は残りました。
60分の時間配分と解く順番は、こちらにくわしく書きました。
→ 簿記3級の配点と時間配分|2027年4月の配点変更と、ネット試験に1回で受かった私の解く順番
FP3級と簿記3級、どっちが難しい?
両方を独学で取った私の答えは、簿記3級のほうが難しいです。
| FP3級 | 簿記3級 | |
|---|---|---|
| かかった期間 | 3か月 | 4か月 |
| 試験の性格 | 覚えれば点になる問題が多い | 考え方が分からないと解けない |
FP3級は、知識を覚えることが中心でした。簿記3級は、仕訳の考え方を身につけて、手を動かして解く試験です。同じ「3級」でも、勉強のしかたがまったく違います。
簿記3級の勉強時間|私は約160時間(毎朝1時間+昼休み30分)
働きながらの勉強で、まとまった時間は取れませんでした。
中心は、毎朝1時間早く起きて、1時間勉強することです。これを4か月続けました。朝だけで約120時間です。
それに加えて、平日の昼休みに30分勉強しました。4か月の平日で、約40時間になります。
合わせると、約160時間です。
朝は、テキストと動画で理解を進める時間。昼休みの30分は、問題集で手を動かす時間。こう分けて使いました。
使った教材は、次の3冊とスマホアプリです。どれをどう使い分けたかは、簿記3級は意味ない?経理じゃない管理職が取って変わったことに詳しく書いています。
- 軸にした本:ホントにゼロからの簿記3級(ふくしままさゆき)
- 別の説明で読み直す用:みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商3級 商業簿記
- 手を動かして解く用:みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商3級 商業簿記
※私が使ったのは受験した当時の版です。今の版は内容が変わっている場合があります。スマホアプリは「パブロフ簿記」を使いました。
48歳で始めて感じたのは、記憶力より、毎日続けることのほうが効くということでした。簿記はくり返した回数が力になる試験なので、年齢はあまり関係ありません。
ネット試験を選んだ理由
理由は一つで、日程が選べるからです。
紙の統一試験は、決まった日にしか受けられません。仕事の予定とぶつかると、次の回まで待つことになります。ネット試験なら、自分の準備ができたところで日を決められます。
働きながら受ける人には、この差は大きいと思います。
「受かる気がしない」「難しすぎる」と感じている方へ
私も、仕訳で長く止まりました。それでも、やり方を変えずに続けて、1回で受かっています。
私が受かるまでにやったことを、短くまとめます。
- 仕訳は、くり返して手に覚えさせる(問題集とアプリ)
- 決算整理・精算表は、分かる所から少しずつ
- 解く順番を先に決め、分からない問題は最後に回し、決算整理・精算表の時間を確保。間に合わなければ見直しはしない
- 毎朝1時間+平日の昼休み30分を、4か月続ける(合計 約160時間)
どれも、特別な才能のいることではありません。
ちなみに、同じ「3級」でもQC検定3級は、一度落ちてから受かっています。そのときに変えたことは、こちらに書きました。
→ QC検定3級の裏ワザは「捨てる」|一度落ちて受かった現場課長の勉強法
独学でつまずきそうなら、講座という選択もあります(PR)
私は独学で受かりましたが、仕訳でつまずいたときは、抜け出すのに何日も使いました。人に聞ければ早く済んだと思います。
「一人だと止まってしまいそう」「期限を決めないと続かない」という方は、講座を比べてみるのも一つの方法です。資格の大原は簿記講座の老舗で、資料請求は無料です。
取ったあと、仕事で何が変わったかは、こちらに書いています。経理ではない管理職の私が、数字の話をどう説明できるようになったかの記録です。
→ 簿記3級は意味ない?経理じゃない管理職が取って変わったこと
まとめ
- 簿記3級は難しい。FP3級と比べても、はっきり難しかった
- 難しさの正体は「仕訳の考え方」。覚えるだけでは解けない
- 公式の合格率は、ネット試験で約4割、統一試験で3割台
- 2027年4月から配点が変わる(第1問45点・第2問25点・第3問30点、合格は70点以上のまま)
- 私は48歳・経理ゼロ・独学4か月・約160時間(毎朝1時間+平日の昼休み30分)で、ネット試験に1回で合格した(80点台)
「もう若くないし」と迷っている方にこそ、やってみてほしい試験です。
- まず難しさを知る:簿記3級は難しい?難易度とFP3級との違い
- 一番の壁を越える:仕訳の覚え方|前払・未払・前受・未収
- 本番に備える:配点と時間配分|2027年4月の配点変更
取るか迷っている人へ:簿記3級は意味ない?経理じゃない管理職が取って変わったこと
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