品質保証はきつい?辞めたい人へ|営業・技術・製造で関わった課長の本音

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「品質保証 きつい」「品質保証 辞めたい」

そう検索して、ここに来られたのだと思います。

先に立場を書いておきます。私は製造業で35年働いていて、いまは現場の課長です。品質保証の担当だったことはありません。ただ、営業・技術・製造のどの立場にいたときも、品質保証の人とはずっとやりとりしてきました。

営業のときも、技術のときも、製造の課長になったいまも。3つの方向から品質保証を見てきたので、そこから見えたことを正直に書きます。

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先に答えます。きついのは「自分で作っていないもの」を顧客に説明する立場だからです

品質保証は、顧客に対して製品の品質を説明する窓口です。でも、その製品を作っているのは製造で、工程を決めているのは技術です。

つまり、自分の手では直せないものについて、顧客の前に立つことになります。どの立場から見ていても、品質保証が一番きつそうだったのは、この位置にいるからだと思います。

どの立場から見ても、品質保証がきつそうだった3つの場面

① 不良が流出したとき

顧客のところで不良が見つかると、最初に顧客とやりとりするのは品質保証です。原因がまだ分かっていない段階でも、説明を求められます。一番きつそうに見えたのは、この場面でした。

② 現場の改善が進んでいないのに、顧客に説明しなければならないとき

対策を約束しても、現場の改善がすぐに進むとは限りません。それでも顧客には、進み具合を説明しなければなりません。現場が動いていないときに、顧客の前に立つのは品質保証です。

いまの私は、改善を頼まれる製造側にいます。頼まれる側にも事情はあります。でも、その間で顧客に説明している品質保証の大変さは、見ていて分かります。

③ 工程を分かっていない相手に、説明しなければならないとき

品質保証は、工程のことをよく知らない相手にも説明しなければなりません。なぜその不良が起きたのか、なぜその対策で防げるのか。工程を知らない人に、工程の話を分かってもらうのは、思っている以上に骨が折れます。

辞めていくのは、真面目な人です

品質保証を辞めた人は、私の周りにもいます。見ていて、真面目な人ほど大変そうでした。

顧客からの指摘を、全部自分の責任のように受け止めてしまう。自分では直せない不良のことで、自分を責めてしまう。上に書いた3つの場面は、真面目な人ほどこたえるはずです。

私は「原因自分論」という考え方を大事にしていますが、これは自分を責めることではありません。自分では直せないことまで背負うのではなく、自分が変えられることに集中する考え方です。私が現場で実際にやっていることは、原因自分論とは?人のせいにしていた現場課長が変わった話に書きました。

もしあなたが「品質保証を辞めたい」と思っているなら、それは能力が足りないからではなく、真面目だからかもしれません。

続いている人の共通点は「現場」と「技術」を知っていること

では、品質保証で長く続いている人はどうか。私が見てきた中では、共通点ははっきりしています。

  • 現場の経験がある
  • 技術を知っている

工程が分かっていれば、顧客への説明も、現場へのお願いも、自分の言葉でできます。上の③「工程を分かっていない相手への説明」も、自分が工程を分かっていてこそできることです。

「品質保証を辞めたい」と思っている真面目な人へ

営業・技術・製造のどの立場からも品質保証を見てきた課長として、伝えたいことは3つです。

① 現場に行って、工程を覚える

続いている人の共通点は「現場」と「技術」でした。机の上だけで品質を説明しようとすると、きつさは増えます。現場に足を運んで、工程を自分の目で見ておく。それが、顧客の前に立つときの一番の支えになります。

② 品質の基礎を、体系的に押さえておく

不良の原因を説明するときに使う、QC七つ道具や管理図などの考え方は、QC検定で体系的に学べます。私自身、QC検定3級は一度落ちてから合格しました。勉強のしかたはQC検定3級 完全ガイドにまとめました。資格として評価されるかどうかは、QC検定は意味ない?評価する側の課長が答えるに書いています。

新しい顧客と品質の基準をすり合わせるときの注意点は、新規顧客との品質基準の擦り合わせ方に書いています。

③ それでも限界なら、離れていい

自分では直せない不良のことで、体や心を壊してまで続ける仕事ではありません。社内で異動を相談する、別の職場を探す。どちらも、逃げではなく選択です。

製造業の中で職場を変えるときに、採用する側が何を見ているかは、製造業の転職ガイド|採用する側の課長が本音で解説にまとめました。

まとめ

  • 品質保証がきついのは、自分で作っていないものについて、顧客の前に立つから
  • きつそうに見えた場面は「不良流出」「現場の改善が進まないときの顧客対応」「工程を分かっていない相手への説明」
  • 辞めていくのは真面目な人。続いている人は、現場の経験があり、技術を知っている
  • 辞めたいなら、まず現場と工程を知る。それでも限界なら、離れていい

顧客と現場の間に立つのは、生産管理も同じです。そちらの話は生産管理はきつい?顧客と現場の間に立った課長の本音に、技術側の話は生産技術はきつい?やめとけ?20年やった現役課長の本音に書いています。

転職を考えたら(今日が一番若い日)

転職するかどうかは別にして、転職活動はしておくのが私の考えです。外を知ったうえで残るのと、知らずに残るのとでは、意味がまったく違います。私もエージェントに登録してみて、いまの会社の給料が悪くないと分かりました。

  • いまの会社にいるうちに動く(面接をしていると、辞めてから来た人は焦っています)
  • エージェントは複数使い、提案はうのみにしない(何を一番大事にするかは自分で決める)
  • 合わなければ、また探せばいい

採用する側の課長として、もう少し詳しく書きました → 製造業の転職ガイド|採用する側の課長が本音で解説

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この記事を書いた人

現場・生産技術・法人営業・マネジメントを経験。
机上の空論ではなく「現場で役立つ知見」を発信。
・昇格したばかりの課長としての奮闘記
・現場改善・AI活用の実践例
・人間関係・キャリアの悩みへの具体的な解決策
・介護と仕事の両立経験からのリアルなヒント

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